皆様、お久しぶりです。1ヶ月に1回ペースの更新ですが、このブログをお読みいただいている皆様に感謝しています。


今日の記事はタイトルが「実験結果から読み解く2012年Google対策」といかにも釣りっぽいですが、「かにサイト 」を含め実験結果から推察されるGoogle対策をご紹介したいと思います。


このブログを読んでおられる方はご存知だとは思いますが、記事はあくまで私の環境下での実験結果を基に書いていますので、全ての方の環境に適応しない事をご了承ください。


また、このブログでは、「造語」が多様される場合がありますので、「ん?こんな言葉知らないぞ?」という方は過去記事をご覧ください。


前置きが長くなりました・・・では報告スタート!



2012年Googleの傾向と対策


1.リンクは今でも上位表示には欠かせないファクターである。


2.効くリンクと効かないリンクが明確になってきた。


3.結構大事「クリックシグナル」。


4.「内部対策」、「外部対策」の切り分けが落とし穴?


5.最後に「愛」は勝つ。




リンクは今でも上位表示には欠かせないファクターである。


このブログではアルゴリズムを2つに分けて考えている。1つは「基本アルゴリズム」で2つ目は「評価アルゴリズム」だ。詳しくは過去記事の「アルゴリズムの考え方 」を読んでください。


PINGやRSSも含め、「リンク」を辿って、クローラーがサイトを見つけ、データーを取得してインデックスする。という一連の動きは「基本アルゴリズム」であり、普遍的なアルゴリズムだと考えています。


そのクローラーが持ち帰ったデーターを総合的に判断し、評価するのが「評価アルゴリズム」です。SEO対策をする上で、皆さんが日夜研究しているのが、この「評価アルゴリズム」です。


アルゴリズムの隙やバグを突いて上位表示をしようとする「ブラック?グレー?」な方々も、この部分を日夜研究しています。


もう従来の「外部リンク」だけではSEO効果は期待できない。 」でも書きましたが、「外部リンク=投票(評価)」という図式では無くなっています。リンクは重要なファクターだけど、「評価に値するリンク」でなければ、上位表示は難しいと言う事です。


2010年~2011年中頃までは「リンク評価の無効」または「リンク評価を下げる」だけのフィルター機能(能力)しか搭載していませんでした。


しかし日Yahooとの統合で「日本語辞書」の解析、判断能力の向上と「フレーズ解析、判断能力」の格段の向上により、記事の良し悪しや傾向、パターン検出が出来るようになったと思われます。ここで言う「記事の良し悪し」とは、記事の内容が優れているとか、そういう事ではなく、「日本語文章として適切か?」や「コピー、重複、盗用コンテンツか否か?」などの事です。


そして2011年7月以降海外では「パンダアップデート」なるアルゴリズム変更などが騒がれ始め、「重複コンテンツ」や「スクレイピング」、「ワードサラダ」等のサテライトサイトやメインサイトがインデックス削除や順位の大幅下落などの影響を受けたといいます。


この頃は、まだ新しい「日本語辞書」の機能や「評価アルゴリズム」への実装がなされていなかったと思います。多分「実装されたかな?」と思ったのは2011年11月25日-27日の変動と2012年1月くらいだと思います。


今回のリンクに関する「評価アルゴリズム」には上記の機能に「順位を大幅に下げる(圏外含む)、またはインデックスを削除するマイナス評価」の機能も実装されたと判断している。


と言う事は、下手なリンク(コピー、スクレイピングなどしているサテライトサイトやページ)の比率が多くなると、「メインサイト(受け側)」も被害を被るということだ。


では、ここで疑問が出てくる・・・「じゃぁ他人が相手サイトの順位を落とせるじゃん」という事である。Google側も「外部から他人がサイトを落とす事は出来ない」としているが、私も基本的には同意見だ。「粗悪なリンクのみ」で相手サイトを落とす事は基本的には無理だ。


しかし、色々な手段を使えば「それ」は可能である。事実私も目にした事もあるし、実験サイト同士でやった事がある。詳しくは、書かないが、再現性は低いものの、可能である。


じゃぁ時間もお金もかければ「Yahoo」や「Wiki」、「2ch」などのサイトが落とせるかと言えば不可能である。ある条件がそろわなければ不可能だからだ。また、「目標サイト」をその条件の状態にするのにも非常に手間とコストが掛かり、しかも成功する確率は低い。


結論としては、「リンク」の重要性は以前よりも数段上がっている。という事と、それに伴い昔のような何千、何万リンクという膨大なリンクが無くても、少ないリンクで順位が上がるようになってきている。


しかし、諸刃の剣として、リンクの「評価アルゴリズム」には「マイナス評価」という機能が実装されていると考えたほうがいい。




効くリンクと効かないリンクが明確になってきた。


上記でも書いたが、「マイナス評価」の実装により、下手なリンク元はメインサイトの順位を大幅に下げるリスクが伴うようになった。リンクの「評価アルゴリズム」は


1.「リンクの評価」

2.「リンク評価を下げる」

3.「リンク評価の無効」

4.「リンクのマイナス評価」


と4タイプあるわけだが、通常ナチュラルなリンク元であれば、「リンク元サイトの評価なりの効果」が得られる。これは1番の「リンクの評価」になる。


ブログを例にして言うと、「記事の内容が薄い」、「リライト記事が多い」「オリジナリティーが無い」「記事追加や更新が殆ど行われていない、ほったらかし」等々のサイトからのリンクは2番「リンクの評価を下げる」、3番「リンクの評価の無効」に相当する評価しか得られない。


これだとどういう現象が起きるかと言うと、「リンクを追加してるのに全然順位が上がらない」、「メインサイトのコンテンツは充実してるのに順位が不安定」、「リンクを追加して順位が下がった」などの状態に陥るわけだ。これは「どのサイトが悪い?」と特定できない所が厄介である。優れたSEO技術者ならばすぐに対応できると思うが・・・




結構大事「クリックシグナル」


「クリックシグナル」とは私の造語だが、要は記事にしろ、サイトにしろ「ユニークなアクセスがあるか」という事である。上記の「効くリンク」、「効かない」リンクの判断に「アクセス」という概念が加わった事が大きな変更の1つだと私は思っている。


ほったらかしサイトやアクセスが無いサイト、ニーズの無いサイトからのリンクは評価もされなければ、下手をすればマイナスになる事もありえるのだ。


※クリックシグナルは私の造語であり、あくまでも私の環境下での実験結果なので実際にアルゴリズムに実装されているか否かは定かではありません。予めご了承ください。



「内部対策」、「外部対策」の切り分けが落とし穴?


2012年からのSEO対策は「内部」「外部」の切り分けは難しいのではないかと思っています。なぜなら、リンクは1方向だけでなく「双方向」で判断、評価されていると近頃強く感じるようになったからです。ここで言う「双方向」とは「相互リンク」ではありません。一方的なリンクでも「リンク元」「リンク先」の関係をクローラーは評価の対象としていると思うからです。「片側リンクだから」とか「相互リンクだから」という考えは捨てるべきだと考えています。


クローラーはリンクを辿って「リンク先」に行きますが、その逆もありえるのです。一度通った道(リンク)を引き返さないと断言できません。いや、むしろ引き返せるし、引き返していると思われます。そのような動きをしている生ログも幾つも見ています。


だから優秀なSEO技術者は「リンク先」サイトの状態を見て「リンク元」のサイトを決めたり、アンカーテキストを調整したりするのです。


自社の外部サイトなら「リンク先」のサイトの状態を見て外部サイトの記事調整や内部変更も可能だが、SEO業者となれば、複数の「リンク先」に対しリンクを貼らなければいけないので、結果として「リンク先」サイトに内部調整をしてもらう事になる。これが「内部対策」の一部である。


※一部と言った理由は、その他にも「検索エンジン」に対しての内部対策など多岐にわたるため、一部と書きました。


結論としては、優秀なSEO技術者なら本当の意味での「内部対策」「外部対策」をご存知だろう。しかし、二流、三流、の酷いSEO業者や技術者は「内部対策」と「外部対策」を間違って理解し、「キーワードが入ってないから」とか、「リンクが足りないから」など、完全に「内部対策」と「外部対策」を切り分けてしまっているケースが多い。


私が知っているトップレベルのSEO技術者の方は、内部、外部をひっくるめて全体を見て個々のサイトに最適な対策を施しています。


この方の技術には、到底到達できませんが、私が対策する場合はこうです。


1.メインサイトの状態を見る

2.手持ちサイトから数サイトピックアップ

3.ピックアップした手持ちサイトの状態とメインサイトの状態を見てアンカーテキストや上下文章を作成

4.一気に貼らずに様子を見ながら数日に分けてリンクを貼っていく


という感じです。この「状態を見る」というのが難しく、経験を積まないと出来ない判断領域だと思います。だからSEO対策をマニュアル化することは不可能だと思います。情報商材で「SEO完全マニュアル」なんて物に手を出さないようにwww



最後に「愛」は勝つ


これは冗談でも何でもなく、生きたサイト同士でないと上位表示は難しいという事である。近江商人の「三方良し」の精神である。「メインサイト」、「サテライトサイト」と分けること自体ナンセンスなのだが、SEO対策という観点から分けさせていただく。


「ユーザー」が求めている情報を書いた記事やコンテンツをサテライトサイトにも入れる。


1.ユーザーがサテライトサイトにアクセスして求めている情報を得る・・・ユーザー「ウマー」

2.サテライトサイトのリンク評価がそれなりに上がる・・・SEO業者「ウマー」

3.メインサイトの評価が上がり順位も上がる・・・クライアント「ウマー」


理論上、誰も損はしない「三方良し」のサイクルになる。


このサイクルに全体を上手く乗せるためには、「ユーザー」の事を考え、「クライアント」の事を考えて自社の上位表示支援サービスとしてサテライトサイトを構築するのである。そこには「愛」があるはずである。「愛」のない自動化されたサテライトサイトは今後も淘汰されていくでしょう。



以上が今回の記事となります。結構長かったと思いますが、最後までお読み頂き、ありがとうございました。更新頻度は低いですが、色んな実験結果に基づいた記事や、ネタなど飽きないブログを目指します。今後とも宜しくお願いいたします。



ご注意:この記事に書かれている事は、あくまで私個人の実験データと妄想(仮説)によるものです。この記事を参照して何らかの損害、不利益を被ったとしても当方は一切責任を持ちません。自己責任でお願いいたします。