ソーシャルメディア戦略を5ステップで簡単に築く方法

最終更新日:2024/02/17

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小粒ながらエッジが効いた優良ネットサービスを数多く成功させているシリアルアントレプレナーの筆者が、ソーシャルメディア戦略のプランニング方法についてアドバイス。ブログやインフォグラフィックを使って自身のサービスを効果的なソーシャルメディアマーケティングを実践している彼だけに、その内容には参考になる点多しです。 — SEO Japan

ソーシャルメディアは、キャンペーンではない…チャンネルである。それは目的を達成するための手段であって、それ自体が目的なのではない。つまり、ソーシャルメディアネットワークは、より大きなマーケティングプランの一部でなくてはならないということだ。

そうは言っても、あなたには、個々のソーシャルメディアの取り組みの指針となる一連の目的地が必要だ。大部分のマーケティングプランと同じように、ソーシャルメディアチャンネルは、本当に有益な結果のようなものを生み出すためには、以下の5つの目的地を通過する必要がある。

ステップ1: 熱心な見込み客を特定する

ソーシャルメディアが一般化したことは間違いない。アメリカ国内の全ての人がTwitterとFacebookが何であるかを知っていると言ってもいいくらいだ。

今年始めにEdison Researchが発表した報告が、アメリカ人がどれ位ソーシャルメディアを使っているかを示している。そこで明らかになったことの1つが、12歳以上のアメリカ人の52%が少なくとも1つのソーシャルメディアアカウントを持っているということだ。そして、全アメリカ人の51%がFacebook上にいるのだ。

これは大きな数字だ!しかし、膨大なオーディエンスがいるからといって、その全てがあなたの見込み客であるということではない。あなたは、誰を引き付け、誰をフォローするのか決める前に、自分の見込み客を定義する必要がある。

実際には、自分の見込み客が誰であるかという考えを定義しなければ、あなたのソーシャルネットワークはただ大きくなるばかりで、不格好で乱雑になるだろう。100,000人以上のフォローを取り消したChris Brogan(日本語)やMichael Hyattのようになってしまうかもしれないのだ。そのことでキャリアが終わるわけではないが、計画なしに何かを始める時に起こることをそれが明示している。

見込み客を特定するためにあなたにできること:

  1. あなたがつながりを持ちたい理想の人物を把握する。それは、ビジネスオーナーなのか、マーケティングのVPなのか、ソーシャルメディアのコンサルタントなのか・・・理想的には、この人物が意思決定者およびあなたの製品やサービスを購入することになる人物になるべきである。
  2. 自分が誰に接触したいかが分かったら、その人たちがいそうな場所を探す。それは、TwitterやFacebookのようなソーシャルサイトかもしれないし、Diggのようなソーシャルブックマーク系サイトかもしれない。
  3. 彼らが使っている手段が分かったら、それらの人達とつながるために検索をする。例えば、もしあなたがマーケティングのVPとつながりを持ちたいのなら、Twitter上でマーケティング関連のトピックを検索して、それらの題材についてツイートしている人達に関与し始める。

ステップ2: 見込み客との会話を確立する

ソーシャルメディアを利用する最も効果的な方法の1つは、人々に目的に基づいてあなたをフォローすることを促すことだ。これは、カリフォルニアの高級ホテルの経営者がやっているように、かなり値引きされたオファーでフォロワーを引き付けるのと同様に簡単である。

しかし、誰かがあなたをフォローした後には、自分の見込み客との間で発生している会話に目を向ける必要がある。あなたがコンテンツを送信した後、何が起きるか?人々はそれを無視するのか?あなたの質問は会話を生み出しているか?あなたは実際に売上げや購読者や支持者を獲得しているのか?

ソーシャルメディアにおける成功を測定できるソーシャルメディア広告と測定基準の優れたツールはたくさんある。

しかし、なぜ自分のソーシャルメディアの統計を知ることが大切なのだろうか?例えば、あなたが投稿の頻度を目覚ましく増やせば、顧客の増加がみられる可能性は高い。実際、hubSpotによる2011年のState of Inbound Marketingによると、1日1度だけの投稿に対して、複数回投稿する方が15%成果が上がることが分かっている。

もちろん、あなたは自分のオーディエンスがそれだけの量を消化できるかどうかを知る必要がある。もし、彼らがそれを求めていないのなら、そんなにエネルギーを使っても無駄だ。見込み客と心地よい会話を確立するのに役立つことを目的として、自分のソーシャルネットワークを測定しテストするのだ・・・最終的には顧客が心地よいと感じることが必要なのだ。

ステップ3: 見込み客との間に信頼関係を築く

自分のソーシャルメディアネットワークを育てることは、考慮すべき事柄の一部にすぎない。大きなファン基盤は素晴らしいが、あなたはそのオーディエンスと関わる必要がある。

Social Habit 2011 Edison Researchによると、ユーザーはTwitterのようなソーシャルメディアを以前よりも使用しているように思われるため、幸運にもそれをするのはもはや難しいことではない:

ソーシャルウェブ上での信頼関係の構築は、いくつかの手段を経て生じる。時にそれは、リツイートをしている人に返信をしたりお礼を言ったり、Eメールを交換するためにDMに招待したり、他のフォロワーからのコンテンツをオーディエンスに共有するなど、単純なことなのだ。

ソーシャルメディアは、公平な場であり、あなたに見込み客との直接のつながりをもたらす。あなたは繰り返される会話を通じて見込み客の信頼を獲得し、ソーシャルメディアの成果を次のレベルに持っていかなければならないのだ。

ステップ4: ソーシャルメディアの人間関係を発展させる

あなたが人々と話しているからといって、あなたが人間関係を持っていることにはならない。それは多くのマーケッターが犯している過ちだ。会話があるからという理由で単純に商取引を急いでいる。

あなたが理解しなければならないことは、あなたとフォロワーや購読者との間の数千にも及ぶやりとりは、あなたと見込み客との間の信頼を築くものなのだ。そのダイアグラムがどんな風になっているのかを見てみよう:

見込み客から顧客へと移行する道には、信頼が敷き詰められている。それは、あなたがこれらの見込み客があなたとの関係を始める方法を見つけ出す必要があることを意味する。

この段階において、重層的な道は良いアイディアだ。例えば、あなたが見込み客をあなたのソーシャルネットワークに参加させる。次に、あなたは質問やアンケートを通して彼らと関与し始める。無料のダウンロードやウェビナーを提供する。その後で、商取引を促すのだ。

あなたのブランドが大きければ大きいほど、あなたが信頼を築くのに必要な時間は少なくなるということを頭に入れておこう。Appleは、多くの人が自分達のことを信頼するように説得する必要がない。その一方、あなたは我慢強くなければならない

ステップ5: 関係の生涯価値を追跡する

最後に、自分のソーシャルネットワークの生涯価値について考える必要がある。恐らくあなたは、顧客生涯価値(CLV)についてよく知っているだろう。企業が1人の顧客からその関係の期間中に稼ぐことが期待される金額だ。同じように、効果的に使用すれば、CLVは、ソーシャルメディアに関しては高度な意思決定とさらなる収益性を導くことができるのだ。

実際、CLVは、経営陣がソーシャルメディアのアカウンタビリティを望む気持ちを満足させることができる重要なツールだ。ちなみに私のKISSmetricsに測定できることでもある。測定可能な指標のないプランは、役に立たない。あなたはどうやって自分が成功しているのか失敗しているのかを知るつもりなのだろうか?

最後に

ソーシャルメディアは生活に浸透している。そして、私達がそれについてどう考えるかは今も変化していて、今後何年もそれは続く。しかし、賢いマーケッターは、従来のマーケットツールのようにそれを取り扱うことを学んでいる。つまり、彼らは、目標を設定し、それらの目標の達成を測定しているのだ。あなたも同じようにするべきだ。

マーケッターがソーシャルメディアの成功を測定するために設定すべき目的地は他に何があるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Create a Jaw Dropping Social Media Strategy in 5 Steps」を翻訳した内容です。

最後は少し宣伝じみていたかもですが、特に1~4はソーシャルメディアの考え方を理解するのにとても良い内容だったと思います。見込み客を特定 → 会話を開始 → 信頼関係を構築 → 人間関係を発展、ソーシャルメディアが一発ネタのマーケティングキャンペーンやトリックSEOのように短期に結果が出せるものでない(効果も短期ですが)ことは誰にでも確実に理解できるでしょう。

企業として参加するには戦略はもちろん、対話や関係構築の労力まで考えると中々踏み切れない企業も多いと思いますが、企業に人間であっても個人としてはソーシャルメディアを普段から気軽に使っている人が増えているのもまた事実。そんな世代が中心となって新しい企業のソーシャルメディア戦略を考え実践していくのも企業が規模問わず今後の時代を勝ち残っていくための良いきっかけになるのではないでしょうか。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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