今日は前回の記事で予告しました、「Goolgeペナルティフィルター 」についてお話したいと思います。


まず、「ペナルティ」と「フィルター」は別物として考えてください。記事のタイトルは「Googleペナルティフィルターの考え方」となっておりますが、これは、検索される方、記事をを読んで頂く方のために敢えて「Googleペナルティフィルター」としております。今後、このブログでは一般的に「ペナルティ」といわれる事例についても「フィルター」と言う言葉を使う場合があります。


ペナルティとフィルターの違いって何?


「ペナルティとは」


ペナルティとはGoogleが規約違反サイトに課す手動、もしくはアルゴリズムによる順位下落、もしくはインデックス削除などの制裁である。ペナルティは滅多な事では、まず掛かる事はありません。Googleの利用規約や詳しい情報は「ウェブマスター向けガイドライン 」を熟読してください。


「フィルターとは」


フィルターとは「評価アルゴリズム」同様、多種多様なフィルターが存在し、検索順位やサイトの健康状態に影響を及ぼします。例えば、最近よく耳にする「重複、類似コンテンツ」のフィルターは、コピーコンテンツや類似コンテンツの多いサイトの順位を上げないようにする、または順位を下げる動きをします。


結論


「ペナルティ」はGoogleが「利用規約」の基づき判断してサイトにインデックス削除や圏外などを課す措置で解除するにはサイトの問題点を修正して「再審査リクエスト」を申請するしかない。一方「フィルター」はアルゴリズムで処理されるので、原因を突き止め、修正する事で解除出来る。


メールや電話勧誘で、何でもかんでも「ペナルティーですね。」と言うSEO会社やフリーランスのSEO業者には気をつけましょう。また、「Googleペナルティー解除方法」などの情報商材にも気をつけてください。




では、もう少し「フィルター」について詳しく掘り下げて行きましょう。

「フィルター」の役目って何?


フィルターの役目は「Googleアルゴリズム(評価アルゴリズム)の隙間を突いて不正に順位をコントロールする」事を防ぐ役目をします。例えば「アンカーテキストフィルター」は、自作自演のリンク評価を下げるためにアンカーテキストの偏り具合や、時系列でリンクの貼られ方を検出して不正リンクによる順位コントロールを防ぐ動作をします。


「フィルター」は1つではなく、複数存在し、サイトへの影響も様々です。また、フィルターは個々で発動するだけでなく、複数のコンビネーションで発動する場合もあります。内部、外部リンク、コンテンツ、ドメイン、サイト構成など様々な項目にフィルターが存在しています。私の実験検証結果からも約5~10個のフィルターを確認しています。


5~10個と言う幅の広い曖昧な数字ですが、これは、単体で発動するフィルターもあれば、複数で発動しているフィルターもある為、このような表現になっています。



「フィルター」にもドメインエイジやリンクエイジのような「フィルターエイジ」が存在する?


フィルターには「ウィルス」のような動きをする物があると(私の実験検証結果から)考えています。この記事では今後「ウィルス型フィルター」と呼びます。ここからの内容は少しオカルト的になりますが、何卒ご容赦ください。


サイトを人間の体とすると、「ウィルス型フィルター」は風邪ウィルスとします。体が健康な状態の時は、ウィルスに掛かっても風を引くことはありませんが、不摂生をしたり、季節の変わり目などに風邪を引きやすくなります。風邪を引くと、人間は本来の能力を100%発揮できません。


サイトも同じで、このフィルターは通常時は発動しませんが、スパムリンクやペナルティーサイトからのリンク、コピー、類似、重複コンテンツなどが多くなると、サイトの体力(ドメインオーソリティーやトラスト)が落ち、Googleがバックリンク更新やインデックスデータ更新、ページランク更新などをした際に、この「ウィルス型フィルター」がトリガーとなって「フィルター」が発動し、前まで5位だったサイトが、順位の大幅下落や圏外になるのです。


一般的には「第三者からスパムリンクを受けて順位が下がる事は無い」とされています。リンクによる直接的かつ短時間で第三者が該当サイトの順位を落とす事は不可能だと私も思いますが、この「ウィルス型フィルター」の動作を誘発し、サイトの健康状態(ドメイントラストやオーソリティー落とす)を悪くしてフィルターの掛かり易くして結果として順位が下がる、もしくは圏外にする事は可能だと考えています。


しかし、この施策には多大な労力と時間が掛かるため、実行する人はまずいないでしょう。それに、自分のサイトは常に運営されていますから、良質なリンクが付いたり、充実したコンテンツも追加されるので、余計に時間が掛かります。


ここで怖いのが、サイト運営者が知らず知らずの間に自分で「重複コンテンツ」や「類似コンテンツ」を追加したり、ほったらかしにしていて「ウィルス型フィルター」に掛かっている事例が最近よく目にします。個々記事の「どう見てもサイトに力があるのに、2ページ目や3ページ目、最悪圏外 」の事例がまさにそれです。


これからGoogleのSEO対策は段々難しくなって行くでしょう。既にリンクだけでは昔のように上位表示出来なくなって来ていますし、旧YSTの要素も結構入って来てるようですから、定期的にサイトの健康状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。




実験検証環境について


今回この記事を書く情報は実験検証結果から私が導き出した答えですが、その実験環境と結果を下記に記します。


実験サイト数と構成:


サイト数:10サイト(独自ドメイン、VALUEドメイン)

サーバー:さくら2件(別契約IP)、カゴヤ5件、(別契約3件IP2件)、海外サーバー3件(アメリカ別契約2件IP3)

サイト構成:Movable Type5件、Wordpress5件(テンプレート、デザイン10種類)

記事数:平均20記事


リンク元:目視でフィルターに掛かっているサイトから10リンク(私の判断)とインデック削除されたドメインから5リンク


結果:「オープンサイトエクスプローラー(OSE) 」のオーソリティーが10サイト中8サイト大幅に下がった。siteコマンドでTOPページより下位ページが上に来るサイトが5サイト。記事を追加してもインデックスされない、またはインデックスまで1週間以上かかるサイトが4サイト。


追記:この実験では、記事の追加は殆ど行わず、インデックス時間の確認程度しか記事更新していません。内容もそんなに濃い物ではありません。また、バックリンクの追加も行っておりません。この状態で殆ど「放置状態」にした結果ドメインオーソリティーやトラスト、マイナスリンクを受けた該当記事のオーソリティーやトラストが著しく低下し、様々なフィルターが確認出来ました。また、ドメインエイジやリンクエイジ同様、マイナスリンクを長期間受けると、サイトの「オーソリティー、トラスト」が大幅に下がる「フィルターエイジ」がある事も確認しています。


以上本日の記事はこれで終了です。この記事を読んで頂き、誠にありがとう御座いました。



※このブログに書かれているSEO対策の情報は私が独自に行った実験結果を元に執筆しています。この情報を自社、またはご自分のサイトに適用する場合は、自己責任でお願いいたします。