スマートフォンのリスティング広告対策で覚えておきたい5つの事


詳細な定義はさておき、スマートフォンとはここではAndroid、iPhoneなどのiOSを指します。

2011年度中には普及率が日本の全人口の20%に達する見通しだというデータがあったりなかったり、現時点での普及率はまだたったの10%超だから見過ごしてたって大丈夫という話があったりなかったり、その10%超のアクティブ率を見れば対応せざるおえなかったりしなかったり、そんな最近のスマートフォン市場ではありますが、リスティング広告ではスマートフォンだけに広告を届けることも可能です。

今現在の普及率・勢い・アクティブ率を冷静に見る限り、今後、リスティング広告担当者には決して避けて通ることができきなくなのがスマートフォンのリスティング広告対策でございましょう。

その1、現在のスマートフォンリスティング広告への配信はGoogle AdWordsのみ

読者の皆様におかれましては既にご存じのように、Google AdWordsでは[キャンペーン]の[設定]よりスマートフォンへのリスティング広告配信が可能となっております。

上記では「選択したオペレーティングシステムのみをターゲットとして設定」することが可能です。Androidだけ、iPhoneだけ、などとして限定してリスティング広告を配信することも可能なわけです。

ちなみに、iPhoneアプリの販促であればiPhoneアプリをGoogle AdWordsで広める方法でも書いたように、iPhoneだけを選定すればよいわけですね。

尚、2011年08月現在のYahooリスティング広告ではスマートフォンへのリスティング広告配信は操作できません。現時点ではPCに配信されているものがそのまま表示されてしまっている仕様となります。

ただし、今秋頃に導入されるであろうスポサンサードサーチVer.3からは対応されるとのこと、アプリ事業者さまの方々におかれましては、これ以上の無い朗報でございましょう。

実際にスマートフォンへのリスティング広告配信を最適化する際には、必ずPC版とはキャンペーンを分けて運用することをお忘れなく。

その2、上位表示(1位~2位)でないと品質スコアが上がらない

こちらは現在のGoogle AdWordsをベースにしてお話しします。

この辺りはモバイルリスティング広告を運用されている方であれば大分ピンッと来る内容かとは思いますが、スマートフォン、フューチャーフォンといえどもやはりモバイル端末であることには変わりなく、広告としては圧倒的に上位表示が優先されます。

ここでいうところの上位表示とはオーガニック検索の上部に位置する1位~2位を指します。3位などに仮に広告が配置されてしまっている場合には、無いも同然、存在意義すら危ぶまれる棚から牡丹餅を待つスタイルであることを認識しておきましょう。

ここは非常に重要なPCのリスティング広告とは異なるスタイルです。

その3、地域ターゲティングが可能になる

これまでモバイルリスティング広告では地域ターゲティングができませんでした。その為、店舗を構えるビジネスを展開されている方々でモバイルリスティング広告への参入を諦めていた方々にも気軽にご利用いただけるようになります。

例えば、東京で数店舗のマッサージ店を運用されている方であれば、東京への広告配信で「マッサージ」といったBIGキーワードへの入札を行っても、予算が無駄に超過することはあまり考えられなくなります。

地域ターゲティングの具体的な仕組みはハイエンド端末の地域ターゲティングを有効的に活用しようで記載していますのでご確認ください。

その4、広告設定オプションの表示が独特の仕様

PCのように広い画面ではないので、広告設定オプションの表示が独特の仕様となり、PC同様の設定をしている場合には崩れて表示されたり、無意味なサイトリンクなどが表示されてしまうという恐れがあります。

PCとは異なる、モバイルで優位になり得る広告設定オプションを表示されることが、より成果を上げるための近道です。

モバイルの広告設定オプションといえば忘れてはならないのはやはりClick to Callですね。お急ぎ系でお電話に繋がりやすいビジネスであれば、設定は忘れずに。

その5、土日祝日でもアクセス数が下がりにくい

PCでのリスティング広告を運用されている方であれば商材によっては土日のアクセス数が伸びないなどの悩みがあったのではないでしょうか。

スマートフォンではさまざまなサイトで、土日祝日でもアクセス数が下がりにくい傾向があるのはあまり知られていません。

※一般携帯電話・スマートフォン・iPad 利用時間帯:平日


※一般携帯電話・スマートフォン・iPad 利用時間帯:休日

スマートフォン利用者の時間帯別インターネット利用割合は、いずれの時間帯において一般携帯よりも高く、常に携帯に触れ
ている様子が伺える。また、iPad は夕方~夜(18 時~24 時)の割合が高く、スマートフォンの割合を超える時間帯も見られ、ま
た、休日はほぼすべての時間帯において平日よりもポイントの増加が著しいことから、自宅での利用が多いことがわかる
スマートフォン・iPad・一般携帯電話に関する利用実態調査 2010 – PDFより

※この傾向は実際のサイトにもかなりの確率であてはまります。

つまり、スマートフォンでは土日であってもアクセス数がそれほど減少しない傾向があるということです。これだけでも、スマートフォンのリスティング広告へ取り組む価値があるという場合もあります。

スマートフォンのリスティング広告対策で覚えておきたい5つの事/まとめ

簡単にまとめます。

  1. 現在、配信制御できるのはGoogle AdWordsのみ
  2. 上位表示でないとクリックされない
  3. 地域ターゲティングが可能
  4. 広告設定オプションの表示が独特の仕様
  5. 土日祝日でもアクセス数が下がりにくい

以上の5つが2011.08現在でのスマートフォンリスティング広告対策に必要な覚えておきたい事となります。

まだまだこれから予想できないスピードで普及していくスマートフォン市場。携帯ならではの特性を生かし、これまで以上に進めていきたいですね。

あ、それからスマートフォンへのサイト対応もお忘れなく。

It’s not too late to be early.

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