Google+に期待する50の可能性

最終更新日:2024/02/17

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Googleの話題もパンダアップデートからGoogle+中心になってきた最近、様々な人気ブロガーがGoogle+に関するレビューを書いていますが米国の超人気ブロガーの一人、クリス・ブローガン氏も早速記事を投稿していましたのでその内容を紹介します。Google+に関して気になる50の項目を上げていますが流石に人気ブロガーだけあって内容が濃い! — SEO Japan

No 50

グーグルの新しいソーシャルネットワークのプラットフォーム グーグル+が気になっている人が大勢いるようだ。私はこのプラットフォームに既に数時間ログオンして、実験を行い、いろいろ試し、そして、観察している。私はこのプラットフォームに対して、マーケティング、テクノロジー、コミュニティ、メディア、モバイル、広告等、様々な角度で注目した。そこで、グーグル+に関して考えてもらいたい50のポイントを書き出していった。順番は特に関係ない:

このリストの目的は、様々な異なる可能性について考えてもらうことである。私の意見に同意する必要はなく、それは重要ではない。それよりも同様のエントリを作成し、リンクバックしてもらいたい。そうすれば比較することが出来るようになるからだ。

目次

グーグル+を知るための50のポイント

  1. グーグル+は、フェイスブックまたはツイッターのいずれかから(または両方)ユーザーを連れ去るために開発された。そして、いつか、その目的が達成される可能性はある
  2. グーグル+が第二のフレンドフィードのように思え、燃え尽きてしまうのではないかと心配しているなら、ニュート・ギングリッチ氏(註:TIME誌のマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた有名政治家。次回の大統領選にも出馬予定。)が既にグーグル+に加わっている点を伝えておこう。
  3. G+のアカウントを持っていると、ピカサで好きなだけ写真を保存することが出来る(フリッカーやフェイスブックのフォトサービスに脅威を与えているだろうか?)
  4. サークルでは(グループ分けの手段)、明確で誰が見ても分かる仕組みでプライバシーをコントロールすることが出来る。
  5. 「アバウト」セクションは内容が濃く、且つ堅固であり、リンク、写真、QRコード等を許可する。マーケッターにとっては嬉しいセクションである。
  6. グーグル+がページランクに影響を与え始めるなら(つまり、G+で共有されるリンクがその他のリンクより重要視されるなら)、SEO/SEM業界が見逃さないだろう。
  7. グーグルミュージックがこのプラットフォームにユーチューブのように統合されるなら、瞬く間に強力なエンターテイメントメディアのプラットフォームになり得る。
  8. アンドロイドのG+への統合は既に初期の段階で大幅に実行されている。このプラットフォームが軌道に乗れば、モバイルOSの選択肢、そして、支出を大きく変えるだろう(推測の範囲から出ていない点は認める)。
  9. Quora(クオラ)は必要ない。詳細な質問をG+で尋ねる必要があるなら、特定のサークル等で共有すればよい。
  10. ライブビデオチャット機能は、コラボレーションワークシフティングにとって強力な助っ人になる。

自分の胸に訊いてもらいたいことがある。“他の誰かに気を使わなくていいように、早い段階でグーグルプラスを使うべきか?1年間放っておいたら、誰にも見向きもされなくなってしまうだろうか?まだ早いなら、なぜ今の段階でグーグルプラスのことで悩まなければいけないのだろうか?

50

  1. スタンドアロンのグーグル+アップス + グーグルドックス = 大半のホワイトレーベルのソーシャルエンタプライズテクノロジーを容易に打ち勝つ、強力なビジネスコラボレーション環境が生まれる。
  2. G+のコメント、および、ソーシャルグラフを巧みに描き、アドセンス、そして、さらにはグーグルアフィリエイトの機会を統合することが出来る能力は大きい(ご察しの通り、フェイスブックはこの戦略を用いている。グーグルはアドセンスを基に成長する)。
  3. グーグル+がワードプレスのコメントを投稿するなら、私はG+にコメントをただちに与える。
  4. 数ヶ月前は、役立たずだった+1ボタンがついに価値のあるアイテムとなる – G+が軌道に乗れば。
  5. フェイスブックのユーザーが6億人達した点は話題に上がるが、そこからどこかに移動するかどうかに関しては全く注目されていない。AOLはどうだっただろうか?人は移動する。それは免れない。
  6. その他のどのソーシャルアプリケーションよりも、グーグル+を堂々と試しているビッグネームユーザーの人数が多い(これはG+の特徴なのかもしれない。何もかもがとても分かりやすいのだ。しかし、マイケル・デル氏やマーク・ザッカーバーグ氏等の大物が試していると言う情報を聞くと、大きなニュースだと感じてしまう)。
  7. G+はGメールの利用をさらにプッシュする。2年間にわたってトラフィックはほぼゼロ(スパム以外)の状態だったが、2日でコアのGメールアカウントから15本のメッセージが送られてきた(非スパム)。
  8. グーグルがカレンダーを+に統合し、Tungle(タングル)のようなサービスを展開してくれたら、ソーシャルカレンダーの魅力が増す。
  9. 大半のユーザーにとって既に忘れられたグーグルバズだが、今になって、とりわけグーグルリーダーで大量の情報を共有している場合、G+のプロフィールで優れた共有用のストリームとして重宝しそうに思える。
  10. グーグル+の写真を表示するインターフェースは素晴らしい。この点も、グーグル+が優れたメディアプラットフォームになると思わせる要因の一つである。G+が全力で企業にアカウントを公開するようになったら、次々にこのプラットフォームに関する大きなニュースが舞い込んでくるはずだ。

OSを構築するグーグルのすべての取り組み、そして、モバイル部門での圧倒的な成長が実を結び、ツイッター越えまたはフェイスブック越えを実現するのだろうか?私はそうは思わない。しかしグーグルは十分な資金を持ち合わせており、長期戦を持ちこたえることが出来る。また、各種の統合を考慮すると、考えるだけでもワクワクする。

  1. グーグルがクロームOSをプッシュし、さらにアンドロイドの利用が広がっている。また、グーグル+は、コミュニケーションの面でも、そして、メディアの面でも強固に統合されており、さらに、複数のプラットフォームでネイティブに共有が行えるメリットがある。加えて、すべての他のプラットフォームでのブラウザも対応している。
  2. ハングアウト機能(ライブのマルチユーザービデオチャット)はグーグル翻訳と連動し、複数の言語のインスタントコミュニケーションを支援する。この機能はスカイプにもフェイスタイムにもない。
  3. グーグル+は、search.twitter.comと同類の検索機能が搭載されれば、ソーシャルカスタマーサービスを実行する設定を完璧に行える。
  4. グーグルボイスをグーグル+に有効な方法で統合し、SMSを加える取り組みは比較的容易に行えるだろう。また、GTalkは既に1対1でボイスとビデオ機能を提供している。
  5. ブロガー(グーグルのブログプラットフォーム)を統合することがG+のプラスに働くことは私には思えないブロガーは今でも便利であり、人気は高いものの、ワードプレスに苦杯をなめている。
  6. また、G+はブログの代わりにはならないだろう。しかし、ツイッターとフェイスブックの人気が高まり、ブログの投稿の頻度が下がったケースとは異なり、G+はグーグル+で同じことがとても簡単に実行出来る点を示すだろう。そして、恐らくさらに勢いは増すだろう。
  7. (26を読んで動揺しないでほしい。ブログは自分だけの立派な財産である。別のプラットフォームの内部のブログは、ホテルの部屋を借りてポスターを張り、自分の部屋だと勘違いしているようなものだ)
  8. ツイッターは見やすい“ニュース編集室”のような雰囲気があるが、G+はもっと多くの方法でストーリーを伝え、届けることが出来る。G+のニュースのサークルは、フリップボードと引けを取らないくらい上等である。
  9. 忘れるところだった。アンドロイドタブレットのG+もまた非常に優れている。
  10. 広告の統合は単純且つ明白だ。コマースの統合は、割と簡単に実行に移せるようだ。

大手メディアはツイッターと同じようにG+を取り扱うだろうか?グーグル+のアカウントのURLが複雑であるため、ラジオやTVで耳にするあのシンプルな聞き取りやすい共有メッセージは存在しないのだろうか?

  1. モバイルデバイスでロケーション機能を有効にしていると、G+は“ニアバイ(近郊)”でサークルを作成する – そのため位置を基にしたインスタントなソーシャルネットワークが生まれる。
  2. G+はQRに特別な機能を設け、ロケーションに特化したメディアの伝達をパワーアップさせている。そのため、強力なメディア/マーケティングの機会がここにも存在する。
  3. G+はとても面白いマルチフォーマットのパブリッシングを可能にする – オーディオ、動画、写真、テキスト、リンク、そして、ロケーションのデータを“パッケージ”または“プロジェクト”で混ぜることで、便利なデジタルパブリッシングプラットフォームが生まれる(次のポイントの最後の部分にも注目してもらいたい)。
  4. ハングアウトのライブミュージック“ジャム”が間もなく行われるだろう。録画ボタンを押して、ヒーローになろう。また、グーグルチェックアウトで“価格を設定”すれば、すぐにマイクロコンテンツを販売することが出来る。
  5. グーグルプレイシズがG+と統合し、そして、モバイル/ニアバイ機能を利用している場合、興味深い“移動”グラフが発生し、これはマーケッターにとっての新たなデータポイントとなる。
  6. グーグル+を介した非営利のテクノロジーの利用の影響は、興味深い。特にグーグルページズにはグーグル+のために再び想像力が注ぎ込まれている。
  7. グーグルプレゼンテーションをストリームに加えることが出来るなら、仕事の情報を便利な“イン”システムで共有することが可能になる。
  8. グーグル+には、日常的なステータスや特別なアップデートをストリーム/プロフィールに1日中掲載することが出来るように“スティッキー”なポスト機能が必要である。
  9. グーグル+がサイト外の共有/ブックマーク機能を搭載し、さらにURLの短縮サービスをビルトインのスタッツに統合してくれたら、向かうところ敵なしだ。
  10. グーグル+はビルトインのプライベートメッセージ機能に欠けている。しかし、これはすべてのユーザーのプロフィールに「send an email(eメールを送信する)」機能が用意されているためだ。しかし、あまりに不格好だ。これがグーグル(すべて私に見せなさない)対フェイスブック/ツイッター(プライベートな感覚が味わえる)の間のギャップを深めている要因である。

グーグルの最大の収益化のトリックが、ターゲットを絞った広告を提供する戦略である事実を一瞬思い出してもらいたい。グーグル+のプラットフォームは、データセットを強化するためにどんな効果があるのだろうか?ヒント: 様々な効果がある

  1. スパークのセクションはまだ魅力的とは言えないが、ユーザーが作成した素材を加えることが可能であり、また、このセクションを思い思いに管理することが出来る。ユーザーの言いなりである。
  2. 私がグーグルだったら、Alltop(オールトップ)を買収して、スパークと交換する。
  3. ユーザーが「パブリック」または「メンバーズオンリー」のサークルに自分自身を加えることが出来るなら、グーグル+はそのままでも最高の会議出席/参加のツールになる。
  4. ハッシュタグ本来の機能を果たしていないにも関わらず、グーグル+の内部でハッシュタグを利用している件について様々な意見が取り沙汰されている。私達は“独自のフォークソノミーを作れるツールを用意して欲しい”と声を大にして言いたい。グーグルがこの声に耳を傾けてくれれば、さらに興味深いソーシャルグラフが現れるはずだ。
  5. フォードは既にグーグル+の調査を始めている。ロケーションのデータ + プレイスズ + ユーザーの友達のデータは、内容の濃いマーケティングのプロフィールとなり、有効なツールになる。

  6. グーグル+は、“目的”や“モノ”のコンセプトが存在するなら、倫理にかなったアフィリエイトマーケティングを行う絶好の環境と言えるだろう。 つまり、“新しい!TDKのブームボックスは最高!”と言った場合、この!!の利用がリンクとなり、私の推奨を基に誰かがTDKのブームボックスを実際に購入した場合、手数料が支払われる仕組みは一部の人達に喜ばれるだろう。
  7. マーケッターがグーグル+を台無しにしてしまうのではないかと言う心配の声が早い段階で多く寄せられていた。その懸念は的を射ている。グーグル+は新たな実験を行う場所であり、マーケッターによる迷惑行為は行われるだろう。しかし、個人的には楽観視している。
  8. 小規模な企業はプレイシズ、ページズ、そして、グーグルプラスの統合によりメリットを得ることが出来るだろう。このソーシャルカスタマーサービスの移行は驚くほど容易に実施することが可能だ。
  9. 保存した多くの検索RSSフィードをグーグル+に直接投入することが出来たら、グーグル+は、1つのプラットフォームでメディアの作成/管理機能を併せ持つラジオ局のような存在になる。
  10. 「トレンドのトピック」のコンセプトは、アルゴリズムがこのトピックを反映する仕組みによっては、飛躍的に有益になるだろう。

私が全面的に誤っている可能性もあり

繰り返すが、私が述べたポイントが正しいかどうかは重要ではない。上述した意見に関して読者の皆さんに考慮してもらい、それがどのように皆さん自身、皆さんのクライアント、皆さんの会社等に影響を与えるのか考えてもらうことが目的である。その他のグーグル+の影響に関するご自身の考えを是非紹介してもらいたい。推測で構わない。これはブロガーとして許された行為である。皆さんの意見を聞かせてもらいたい。反論してもらいたい。この手のエントリを投稿する理由はそこにある。しかし、何が今後起きるのかに関しても推測してもらいたい。なぜなら、上に挙げた展開の幾つかが、私達が想像しているよりも早く実現しそうな気がするからだ。


この記事は、Chris Broganに掲載された「Ad Free Google + 50」を翻訳した内容です。

まずはベータ版が登場してから数日でここまで考えるクリス・ブロガーの思考力にアッパレですね。私もまだ十分に読み込んでいませんが、さっと流して見ていくだけでも色々と頭を刺激されます。Google+がどこまで普及するか未知数ではありますが、仮にそれが達成された時には様々な展開が考えられそうですね。Google+と共に、Google帝国の新たな序章が始まったばかりなのかもしれません。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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