パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[1] | CyberAgent SEO Information  (サイバーエージェントSEO情報ブログ)

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さて、パンダ・アップデートが来るのか、来ているのか?
もう正直どうでもよくなってきている今日この頃です。

パンダ・アップデートという名前が一人歩きしていますが、
名もないアップデートでも大きな影響を受けたケースもありますし、
名前のインパクトとGoogleのリリースによって何か未曾有のランクダウンが起こるのでは?と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、USでもUKでも大きくランクを下げたサイトは多いのですが、
普通にまじめにサイト運営をされている方にはあまり影響がないのも事実です。

現状で我々が把握しているランクダウンしたサイトについては下記のようなものがあります。
これは、英語圏で実際にランクダウンした“事象が多い”サイトの特徴および日本で直近でランクダウンした“傾向が多い”サイトの特徴です。
これまた、「多い」だけであって「全て」ではないことに注意していただきたいと思います。

1,他からコピーしたコンテンツを持つサイト(スクレイピング)
2,DBからの検索結果と詳細ページ中心のサイト(DB系サイト)
3,アフィリエイトサイトなど広告中心のサイト
4,運営者以外が投稿したものがコンテンツになるサイト(コンテンツミルなど)

etc

これは一部であって、もっといろいろ特徴はあると思いますが、
他でも言われているものを中心に抜粋しました。
さて、この特徴に当てはまるサイトの方は注意が必要だということになります。

あと一点追加するとしたら、
5,(パンダ・アップデート等で)評価が低いサイトからリンクされているサイト
もあるかなと思っています。
この部分はもう少し調査していきたいと思っています。

さてここからは、ひとつひとつ見ながら、その対策を考えてみましょう。
ちょっと長くなりそうなので、今回は「1,他からコピーしたコンテンツを持つサイト(スクレイピング)」について書きたいと思います。

1,他からコピーしたコンテンツを持つサイト(スクレイピング)<

そもそも他サイトからコピーしたコンテンツでサイトを作るということ自体、Googleは価値を認めません。
QDDアルゴリズムに代表されるように、GoogleはSERPsにおいて検索結果の多様性を確保するように努めています。
その中で、他サイトをコピーして使うということは当然Googleが推奨することではないわけです。
これは、単純に他サイトの文章をコピー&ペーストするものに限らず、例えば各種ウェブサービスでAPIでコンテンツ提供を受ける場合も含まれます。
実際に英語圏でも、API提供受けているコンテンツの激しいランクダウンが確認されていますし、そもそも日本でもAPIだけで作り上げたサイトは一定条件に満たない限りはインデックスがされなかったり、まともに評価されなかったりという状況です。
パンダ・アップデートの強いメッセージとして、「ウェブサイト管理者は、汗水たらしてちゃんと良い独自コンテンツをつくりなさい」というのがあると思っているのですが、そもそもウェブサイトというのはそういうものがなければいけないと思います。(すべてでなくて良いと思いますが。)
良く考えてみれば、個人のブログであってもその個人が自分の言葉で自分の考えたことをちゃんと時間をかけて書いているものです。
それを、他から持ってきたコンテンツでなんとかしようと思うこと自体がもう難しいのだと思います。

スクレイピング(≒ミラー、コピー)については、もうきっぱりと
「オリジナルなコンテンツをがんばって作りましょう」
ということしかないと思います。
ウェブサイト本来の目的であるであろう、ウェブサイト管理者の発信したい情報を自らの言葉で発するということを体現できればこの項目は何も問題ないと思います。

仮に、API情報をどうしても使いたいという場合(著作権も無視して、他サイトをまるまるパクリたいというのは論外でここで語る余地もないと思いますので割愛)は、あまりオススメはしませんが、
オリジナルコンテンツを極力増やした形でマッシュアップすることが必要だと思います。
ただ、この比率がどのくらいから大丈夫か?ということは一概には言えませんし、
そのマインドでギリギリラインを狙っていけばいつかはGoogleの逆鱗に触れてしまうと思います。
他からもらったデータはあくまで付加情報(おまけ)であるという認識でコンテンツを作る必要がありそうです。

あと、自社の情報だからいろんなサイトで使いまわそうとすることもリスクがあります。
このようなサテライトサイト、サブサイトを構築しSERPsの専有面積を上げるための策をとっている企業さんも多数あると思いますが、
先述の通り、QDDアルゴリズム等で分かるGoogleの志向と逆行しています。
現時点で、抜け道はあると思われますが、今後のことも考えると決して効率の良い方法ではないような気がします。
ひとつのサイトに集中し、そこにいかにパワーを投下できるか?
またパワーのかけ方としてはオリジナルなコンテンツを作るところに持っていけているか?
このあたりがポイントになるのではないでしょうか?

まとめると、どこでも言われていることで「な~んだ」となると思いますが、
「オリジナルなコンテンツを作りましょう」
「ウェブマスターが自ら作った情報を発信しましょう」
というところに結局着地してしまいますね。
これは結局のところ、パンダ・アップデートがあろうがなかろうが、“やらなければいけないこと”ですね。

【木村 賢】@kimuyan