はじめまして。ジェイ・リスティングの井上です。
コーポレートサイトのリニューアル、弊社新広告サービスの JLISTING Ads サービスサイトのディレクションを担当し、本日(2/1)、共にサイト公開となりました。

今回は、コーポレートサイトのリニューアルにフォーカスを当て、メンバーの想い・要望を知り、意識を共有するために、どういった形で要望を引き出し、まとめたかという点についてお話しさせていただきたいと思います。

課題を知る


関係者の想いや、要望を知り、意識を共有するためにはヒアリングが必要です。しかし、現在のコンテンツを把握していないことには、関係者へのヒアリングすらできません。まずは、ヒアリングを効果的に進め、この案件を無事に成功させるためにも現状分析が必要です。

要望を知り、意識を共有するまでのフロー

現行サイトのコンテンツマップを作り、コンテンツのカテゴリー分けと導線の確認を進めつつ、サイトを見ていて気になったことや、疑問に思ったことを記載します。

ある程度溜まったところで、気になったことや疑問を大まかなカテゴリーで分け、重複している点をまとめていきます。

◆今回のリニューアルでの例

  • コーポレートサイトとして必要な会社案内に属する情報が少ない
  • サイトの全体的な導線がはっきりしない
  • サービス・商品の説明が弱い
  • 自社が運営している事業・サービスが全て明記されていない
コンテンツマップ

自分の中でのリニューアルの方向性が、うっすらと見えてきたところで、課題シートと現行サイトのコンテンツマップを持参してヒアリングです。

共有するために


簡単なヒアリングを行い、関係者の想いや要望を聞いたところで、コンテンツの統廃合や、追加コンテンツを盛り込んだ、リニューアル後のワイヤーフレームとコンテンツマップを作成します。

ミーティング時にワイヤーフレームやコンテンツマップを見せることにより、サイトを構成する要素や導線の確認がスムーズに行え、統廃合したコンテンツ、盛り込みたい追加コンテンツの見せ方も、文字や口頭で、伝えるよりも、見せられた側がイメージしやすくなります。

今回は、増減に対応しやすく、ツリー形式で表示できるマインドマップを用いてコンテンツマップを作成しました。

マインドマップ

※仕様の記載が必要なコンテンツマップでは、Excelでリスト形式にして作成しています。
※今回はFreeMindというアプリケーションを使用して作成しています。
FreeMind プロジェクト日本語 - SourceForge.JP

コンテンツの内容だけでなく、サイトの構成イメージをミーティング参加者に持ってもらい、意見を更に引き出すため、今回はワイヤーフレームも合わせて用意しました。
ワイヤーフレーム

※サイトの方向性やコンセプト、コンテンツの中身に注力するため、デザイン要素は入れないよう作成しました。

イメージの共有


準備が整ったところで、再度ミーティングです。当たり前ですが、「さぁ、お願いします」 では、意見をもらう事は出来ません。

コーポレートサイトのリニューアルといった、既に具体的なサイトがある場合は、参加者それぞれが既に持っているイメージと、持参した資料を比較してもらうことで、より具体的な意見や感想がミーティングで出るようになります。

プリントアウトしたコンテンツマップや、ワイヤーフレームを見ながら、その場で変更を加えていきます。ポストイットに内容を記載して変更箇所に貼ったり、もちろんメモでも構いません。ミーティングで新たなアイデアや意見が出やすいよう努めました。

※会議の方法や発想法は、過去のディレクターズブログに素敵な記事があるので、是非ご覧ください
クチ下手な人からアイデアを引き出す「紙ブレスト」
意義のある会議をする際の心がけ

まとめ


要望や課題の共有が、意識の共有につながり、結果として意見もまとまっていきます。今回はそのために、課題シートやコンテンツマップを用意し、意見が出やすい環境を作ることを心がけました。

記載した内容が正解ではありませんし、案件の内容によっても変わりますが、関係者全員の意識が統合できるようなコンテンツを生み出せる環境を作っていきたい思います。