ディスプレイネットワークのテキスト広告とイメージ広告の効果的な使い分け

Google AdWordsのディスプレイネットワークではテキスト広告とイメージ広告で配信することができますが、この使い分けには大きな基準が無いためにどのように使い分けていいかが分からないという話を聞く機会が多い機能の一つです。
(動画広告は割愛します)

そこでオオソドックスですが、一番効果の上がりやすいテキスト広告とイメージ広告の使い分けを書き出します。少し理屈っぽくなりますが、こういった思考の元、さまざまな機能をより効果的に利用するためにはこういった仮説の上で試してみることが非常に重要です。

尚、この記事ではディスプレイネットワークのテキスト広告とイメージ広告の使い分けをご紹介しますが、コンテンツターゲットの仕様についてはコンテンツターゲットの始め方で詳細に書き出しています。

まずはターゲットを洗い出そう

ディスプレイネットワークを始めるにあたって、まずはターゲットを明確に定める事がセオリーとなります。どんなターゲットに届けたいのか?どんな配信先へ広告を表示させたいのか?を思考しながら、さまざまなキーワードや配信先候補を洗い出します。

そんな例えを広告グループのグルーピング設定方法/AdWordsの始め方で書き出している”サプリメント”を販売する場合で例えてみます。

まずサプリメントを直接探しているようなユーザーが見ている配信先へ広告を表示させるには、商品との関連性のかなり高い”サプリメント関連のキーワードグループ”を作成するか、プレースメントターゲット(手動プレースメント)で直接広告配信するのが有効ですね。

しかしながら訴求力が高い”サプリメント関連”では競合が多く、なかなか広告が配信されなかったりという状況があるかもしれませんし、それだけでは訴求対象が少なすぎます。
そんな時、ディスプレイネットワークでは”どこに出すか”より”誰に出すか”を考えて配信先を選びます。ここでは”健康を気にしている人”や”病気の専門用語を調べている人”などもっともっと多くのさまざまな配信先が想定されますね。

そんな形でまずはキーワードを広告グループごとにグルーピングしていきます。

テキスト広告が有効なターゲット

上記の流れでキーワードを広告グループごとにわけることができたら、商品との関連性のかなり高い直接的な広告グループにはテキスト広告で訴求します。

これらは元々関連性の高いサイトへの広告配信となる為、比較的クリック率が高くなりやすく、コンバージョンに誘導しやすい傾向があります。

イメージ広告が有効なターゲット

イメージ広告の訴求力は印象や利用する枠の広さからテキスト広告と比べて上回りやすいです。その為に関連性のそれほど高くない広告グループで利用することで、より”気づき”を与えることはできるようになり、クリック率を高め、自社のサイトへ誘導しやすくなるという仕組みです。

ただし、イメージ広告はテキスト広告の枠を数個占有して配信されるために、総じてテキスト広告で出稿するよりもクリック単価を高めに設定しなければ、広告は配信されにくくなるので、費用対効果を見ながら徐々に拡大していくのが良いでしょう。

ディスプレイネットワークのテキスト広告とイメージ広告の効果的な使い分け/まとめ

今回上げた以外にも関連性の高い配信先へイメージ広告を配信することも非常に有効な戦略となりますが、競合が犇く中で高いクリック単価を更に高めてイメージ広告を配信するのは、より費用対効果にシビアになっていかなければいけません。いわば大人の喧嘩の仕方が重要になってきます。

今回解説したテキスト広告とイメージ広告の効果的な使い分けは、非常にうまく行きやすいオオソドックスなケースをキーワードや配信先の関連性を踏まえて、私なりに解説したものになりますので、ご自身の商材やサービスにあった形で是非とも挑戦してみてください。

テキスト広告とイメージ広告は闇雲に利用するのではなく、効果的な使い分けを行う事で今以上にディスプレイネットワークの成果を上げる事ができます。これはテキスト広告とイメージ広告に限らずすべてのことに言えることですけどね。

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