インターネットが普及して回線速度も速くなり、
YOUTUBEなどのサービスも出現したおかげで、
ネットで動画を見たり、自分で配信したりということが
とても簡単になりました。
でも、動画って実際のところなかなかビジネスに繋がりにくい。
歯科でもオンライン動画セミナーにトライしているところがいくつかありますが、
ビジネス的に成功しているところは皆無です。
歯チャンネルの先生達で立ち上げた歯科臨床研鑽会 でも
オンライン動画配信はやっていますが、
収益的には本当にギリギリでとてもビジネスとは呼べません^^;
(まぁ、最初から稼ごうと思って始めたわけじゃないので全然いいんですけど)
で、なんで動画がビジネスになりにくいのかを
「文字はビジネスになりやすい」ことと比較しながら
自分なりに分析してみました。
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「動画は無料」という文化
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例えばテレビにしてもYOUTUBEにしても、
動画は基本的に「無料」です。
動画で有料がまかり通っているのは映画くらいかな?
動画の場合はメディア価値を高めて視聴者を集め、
「CM」を入れることによって利益につなげるというのが
もはや一般化しています。
一方、新聞や雑誌に代表されるように、
「文字に対してお金を払う」ということについては
あまり抵抗が無い人が多いですよね。
ネットの世界でも「有料メルマガ」が
ビジネスとしてあちこちで成り立っているのは
そういった背景もあるのかな?と思います。
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「動画には手間・コストがかかる
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昔と比べると圧倒的に作りやすくなったとは言え、
文字を書くだけと比べると
動画製作には圧倒的に手間がかかります。
必要な機材も多くなりますし。
また、動画はデータ量が多いので、
自分達のサーバから配信しようとすると
サーバ代も馬鹿になりません。
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「動画」は見るのが大変
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今は携帯でも一応動画を見ることはできますが、
ブログやTwitterなどの文字を読む時と比べると、
動画を見るには「気合」と「時間」が必要です。
昨今の不況の影響もあって、
「自由に使える時間」が減っている人が多いと思いますので、
「気合」と「時間」が必要な動画よりも
手軽に読める文字媒体のほうが向いているのかもしれません。
Twitterのブレークなんて、
まさにこの典型ですよね。
もちろん僕もTwitterをやっていますが、
いまや情報収集の一番の入り口はTwitterです。
とにかく情報が圧倒的に早いですからね。
Twitterの情報速度に慣れてしまうと、
新聞や雑誌、テレビの情報の遅さを
ヒシヒシと感じるようになってしまいます。
http://twitter.com/dental_mania
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「動画」は発信者が限定される
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動画の公開が簡単になったとは言え、
ブログやTwitterなどと比べると
まだまだハードルが高いのは明らかです。
なので、やはり情報発信者が限定されてしまいますね。
動画よりも文字のほうが発信者数が圧倒的に多いし、
双方向性もあるので、
そういった面でも文字は有利ですね。
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「動画」のメリットは?
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動画より文字のほうが優れているということを
散々書き連ねてきましたが、
当然、動画のほうが優れていることだってたくさんあります。
コンテンツの内容によっては
動画じゃないとお話にならないものもたくさんありますし。
僕の好きなお笑い番組だって
「リアクションあってなんぼ」ですもんね。
歯科で現在動画が利用されているのは
セミナー動画くらいのものだと思いますが、
「動画で大成功!」
している例は僕が知る限り皆無です。
しかし、「大成功している例が無い」=「チャンス」なのかも・・・
新しいアイデアで動画の魅力を最大限に引き出し、
その魅力がマイナス要素を超えた時、
"動画の逆襲"が始まるのかもしれません。