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GoogleのTwitterリアルタイム検索の順位はフォロワー数で決まる 〜 リンク数で決まるPageRankに酷似
Googleのリアルタイム検索、つまりは検索結果にTweetを表示するものですが、このランキングアルゴリズムにフォロワー数が影響を与えるとのこと。

3188408507_2713023e1a_oWebでのリンクの対象はコンテンツ。それに対してTwitterのフォローは人が対象。リアルタイム検索で知りたいのは最新の情報(コンテンツ)と世の中の反応。Recency(鮮度)とDivercity(多様性)が重要でしょう。なのにフォロワー数を入れてほんとにいいのか?と。(特に今の日本のTwitter authorityだったら政治思想の分布も日本のそれとはかなり違うはずだし。)言い換えると、Webリンクの"authority"とTwitterの"authority"って違うと思うのだよなぁ。

モバイル検索の精度が一向に上がらないのはリンクというエコシステムが無いからで。PCの世界にはリンクというエコシステムがあり、それがテーマに対する重要度をあまりにも美しく表す奇跡的とも言うべきセンサーだった。それが無ければ、いくらGoogleであろうが精度は上げられない。セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジは魔法使いだったのではなくて、金鉱脈を発見した人々。リンクというセンサーを。データマイニングというのは、新しいセンサー探しの旅といってもいいかもしれない。精度改善というと、なにかコツコツやるイメージが強いと思うけれど、それはある程度行きついた後で、しかもスパムとかノイズとかを除外するところまで行ってからの話。その前に、切れ味鋭いセンサーを探さなければならない。風邪が発症する前に喉がいがらっぽくなるみたいなね。

その話で言うと、LPOとかレコメンドとかクリエイティブオプティマイズとかは、アルゴリズムを洗練させてもたぶんしょうがなくて。いずれもそこそこのセンサーは見つかるけど、強烈なセンサーはそもそも存在していないから見つけようも無いというのがほとんどでしょう。逆に、kizasiさんがやっているblogramとかのデータはもっともっと精度改善して広告界と結びつくことで大化けする可能性を秘めていると密やかに思っている。

リアルタイム検索は、個人のソーシャルグラフをより強く、パーソナライズ方向に強くしたほうが良いと思う。一般のパーソナライズド検索はあまり必要性を感じないのだけど、リアルタイム検索においては。パーソナライズはDivercityとは相反するけど、クエリによるんじゃないかと。まぁむしろTwitterで日常的なつぶやきを排除して、するどいつぶやきだけを抽出するTwitterクライアントを早いとこ作ることにそのリソースを使っていただきたいたまーに出現する良つぶやきのために時間を消費せねばらならんというのはつらすぎる。。

ま、毎度書いてる通り、リアルタイム検索なんてやっても、ぜんぜん儲かんないと思うけどね