サブドメインか?サブディレクトリか? | CyberAgent SEO Information  (サイバーエージェントSEO情報ブログ)

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年に何回も

「サブドメインとサブディレクトリどちらがSEOに良いのですか?」

という質問を受けます。

そして、この内容に関するブログも良く見ます。


それだけみんなこの問題に悩んでいるように思います。

私もずっとこの問題には頭を悩ませている一人だと思います。


どのブログでも言及しているように、

・サイト状況にもよるので一概には言えない

・アルゴリズム状況にもよるので一概には言えない

というのが正しい解答だと思います。

SEO業者が逃げていると思われると思いますが、

正直この部分はこれが現実かなと思っています。

もちろん、○月×日まではサブドメインが良くて、それ以降はサブディレクトリが良くなるから、

その△日前までにサイトを修正して!

みたいなことが言えればベストだと思いますが、

そんなことは難しいですし、そもそもサイトURLが変わってしまうので意味をなしませんね。

そのためより、ベターな方法を選択する必要があるわけですが、

例外を除いて、サブディレクトリとしておくほうが賢明だと思います。


サブドメインにすると、基本的に検索エンジンは、親ドメイン(wwwのものを今回はこう定義します)と別サイトと認識します。

そのため、親ドメインの信頼度やサイトの力は十分には引き継ぐことはできません。

一方、サブディレクトリの場合は配下に入りますので、ドメインそのものの力も寄与してきます。

サブドメインにしたサイトそのものが非常にボリューム多く、価値あるコンテンツとして提供できているのであれば、サブドメインでも構わないと思いますが、

親ドメインほどのコンテンツ量がない場合にはサブディレクトリにしたほうがベターでしょう。

コンテンツの少ないサイトはどうしても価値が薄いと判断されがちですので。


また、そもそも親ドメインと同等に価値があるコンテンツがあるのであれば、

別ドメインを取得して完全なる一つのサイトとして独立させたほうが良いと思います。

(ドメイン費用とかの問題は置いておいて)

完全なる価値あるサイトが2サイトあるとみなされますので、

サブドメインやサブディレクトリにするよりもかなり高い効果が期待できると思われます。


9月に入りYahoo!はインデックス更新、アルゴリズム更新を行ってきました、この更新で少なからず

サブドメインの評価というのが変化したと思われます。

サブディレクトリに関しても、「トップページと2階層目で評価が異なる」というケースはありますが、

今回のサブドメインへの評価の変化ほど大きなものはなかなか見られないように思います。

アルゴリズム変動によって大きく評価が変わってしまう可能性の高いサブドメインよりも、

サブディレクトリで対策するというほうが、

安定性という意味でもやや高いと思われます。


ただし、固有名詞で1ページ目の検索結果を占有したいという場合には、

サブドメインのほうが良い例があります。

Googleでは、サブドメインを除いた同一ドメインは2つまでしか表示されませんし、

Yahoo!でも基本的にそうだと思って良いと思います。

Yahoo!では、現在「ぐるなび」「TBS」「ANA」などで検索すると、

サブディレクトリ含めて同一ドメインが3つ以上出ているケースもありますので、

一概には言えず、ここは様子を見ていく必要がありますが、

このようなケースでない限り、あまりサブドメインはお奨めできなくなってきていると言ってよいかと思います。


結局のところ、

サブディレクトリにするべき規模のコンテンツであればサブディレクトリ、

独立したサイトにすべき規模のコンテンツであれば独立したドメイン

にするべきで、

色々な要因に左右されやすいサブドメインはなるべく使うべきではない

というのが現時点で言える、結論かと思います。


とは言え、リダイレクトは何が最適か?というのと同じように、

アルゴリズム状況の変化によって大きく変わってくる可能性もありますので、

そのあたりもし大きな変化が出ましたら、このブログにてまた発信できればと思います。


【木村 賢】