キングソフトは3月26日、無料の国語・英和・和英辞書ソフト「キングソフト辞書」のダウンロード配信を始めた。中国の本社・金山軟件がGoogle中国と共同開発した「Google-Kingsoft Ciba」の日本語版で、単語の意味の検索や発音の確認、「Google翻訳」を活用した日中・日英翻訳などが可能だ。
同社の沈海寅社長は「市販されている辞書ソフトはたくさんあるが、どれも高い。辞書サイトはWebブラウザを立ち上げてアクセスし、単語を入力するというステップがちょっと面倒」と、無料かつブラウザ不要で利用できるキングソフト辞書のメリットをアピール。広告や有料機能の追加で収益化していく計画だ。
ソフトを起動すると、検索窓と、単語の意味を表示するスペースを表示。検索窓に単語を入力すると、単語の意味や例文などを表示する。単語を音声で読み上げる機能も備えた。
オンライン時は三省堂「デイリーコンサイス」の英和・和英・国語辞典、オフライン時は旺文社の国語辞書、「ポケットコンプリヘンシブ」の英和・和英辞典と、フリーソフト和英辞典「EDICT」が使える。
「Google翻訳」の翻訳エンジンを搭載し、日英・日中の相互翻訳が可能。オンライン時にツールバー上の「翻訳」をクリックし、フォームに文章を入力するか、翻訳したいサイトのURLを入力すれば、翻訳結果を表示する。
PDFファイルやWebサイト上などで、単語にマウスカーソルを合わせると、意味をポップアップ表示する「マウスオン辞書」や、文章を選択するとポップアップで翻訳結果を表示する「ハイライト翻訳」といった機能もある。
単語帳を作る機能も備えた。登録した単語の意味を問う問題などを自動作成するテスト機能や、単語帳に登録した言葉をPCのデスクトップ上に次々に表示する「ラーニングバー」機能もあり、学習に役立てられるとしている。
対応OSはWindows 2000/XP/Vista。同社のWebサイトで無料でダウンロードできる。
今後、操作画面に広告を表示したり、法律など専門用語や多言語の辞書機能を有料で追加できるようにするなどして収益を得る計画。iPhone用アプリも開発中だ。
同日、格安オフィスソフトの新版「KINGSOFT Office 2010」と、セキュリティソフトの新版「Kingsoft InternetSecurity U Service Pack1」も公開した。同社のサイトでダウンロードできる。
Office 2010は、ワープロソフト「Writer2010」、表計算ソフト「SpreadSheets2010」、プレゼンテーションソフト「Presentation2010」で構成。新たに、「Office2007」用ファイルの読み込みに対応したほか、用意されたプラグインから欲しいものを選んで機能を追加できるようにした。価格は3本セットの「Standard Edition」が4980円、各単品は1980円。パッケージ版は4月24日に発売する。
InternetSecurity SP1は、「Windows Live Messenger」での通信を暗号化して情報漏えいを防ぐ機能などを新たに搭載した。広告付きの無料版と、広告無しで無料だが更新料が必要なバーションがある。パッケージ版は4月下旬に発売する。
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