Adamo(アダモ)でみるDELL社のマーケティング

あとで読む

Adamo(アダモ)のWebサイトより。

今回は、DELL社のティザー戦略からみるSEO(とSEM

ひさびさにボスからの指令です。ちょっと緊張・・・

 


 

リンク先のページは、SEOをごぞんじの皆さまにはすでに「うわぁ~」と感じておいでだと思いますけど、これがウワサの「フルFLASH」ですね。

時間がたつと変わってしまうと思うので、キャプチャーして宣伝に協力させて頂きます。ぜんぶnofollowですけど・・・

 

adamo BY.DELL(日本)

adamo_dell_ja.jpg


愛の訪れは、もう間近。

デルがお届けする、新しいラブストーリー。ラブストーリーの誕生に立ち会いましょう。
Eメールアドレスを送信して、情報を入手。誰よりも早く、愛の虜に。

引用元:http://www.adamobydell.jp/ (2009/02/18 現在)

 

adamo BY.DELL(US)

adamo_dell_us.jpg


PREPARE TO FALL IN LOVE

INTRODUCTING A LOVE STORY FROM DELL.SEE HOW IT UNFOLDS.
ENTER YOUR EMAIL BELOW, AND BE AMONG THE FIRST TO FALL.

引用元:http://www.adamobydell.com/ (2008/12/18 現在)

 

「意味わかんない」と思ったのでUSのWebサイトにもリンクしました。日本語訳にGoogleのヘルプみたいな雰囲気があります。すなおに「恋におちる準備をしてください」ではじめた方がいいような気も・・・

もちろん私が見てるのはここ(フラッシュ)ではありません。

 

 

フルFLASHがSEOに不利な理由

じつはフルFLASHって初めて見ました。

これはクローラーに「中身の無いコンテンツ」に見えていると思います。あまり見たくないですけどソースです。

オレンジ・・・認識されると思われるキーワード
・・・外部リンク(?)
薄いグレー・・・たぶんクローラーに理解できないところ

 

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" lang="" xml:lang="">
<head>
    <title>Adamo</title>
    <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" />
    <meta http-equiv="Content-Language" content="" />
    <link rel="stylesheet" href="cmn/css/reset.css" type="text/css" media="screen" charset="utf-8"/>
    <link rel="stylesheet" href="cmn/css/base.css" type="text/css" media="screen" charset="utf-8"/>
</head>

<body style="background: #fff;">
<div id="alternateContent">
    <a href="http://www.adobe.com/go/getflashplayer">
        <img src="http://www.adobe.com/images/shared/download_buttons/get_flash_player.gif" alt="Get Adobe Flash player" />
    </a>

</div>
<script type="text/javascript" src="cmn/js/swfobject.js"></script>
<script type="text/javascript">
    var flashvars = {};
    flashvars.langxml = "xml/languages/japanese.xml";
    flashvars.feedxml = "none";

    var params = {};
    var attributes = {};
    attributes.id = "embed";
    swfobject.embedSWF("cmn/swf/site.swf", "alternateContent", "1000", "700", "9.0.0", "cmn/swf/expressinstall.swf", flashvars, params, attributes);
</script>
<script type="text/javascript">
var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www.");
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));
</script>
<script type="text/javascript">
var pageTracker = _gat._getTracker("UA-5439379-3");
pageTracker._setDomainName("none");
pageTracker._setAllowLinker(true);
pageTracker._trackPageview();
</script>


</body>
</html>

 

どの国の"adamo"サイトも「TDL(トップレベルドメイン)」で「DELL社の公式サイトからリンク」にも関わらず"adamo"や"アダモ"では検索の1ページめに表示されません。

ご参考までにPageRankはナシから"1"でした。

 

『アダモ』で検索すると、DELL社とは無関係なアダモが表示されました。『adamo』ではニュースサイトやブログの記事が上位にあって、動画が4位、ブログが10位くらいの場所にありました。

 

 

google_serp_adamo.jpg

 

ティザー広告っていうのは、内容がぜんぜんわからないから気になったり、ヴァイラル効果で広まったりするのだと思いますけど、クローラーにまでわからなくする理由がわかりません。

「adamo」で検索すると画像や情報がいろいろ書かれているので意味がないと思います。コレって失敗しちゃってません?・・・ もしかしてDELLの関係者さんはググらないとか?w

 

GoogleTrendsで"adamo"は上昇中です。

googletrends_adamo_ar.jpg

 

googletrends_adamo_ja.jpg

 

 

DELL社のマーケティング

これはもしかして「意図的に検索に表示されないようにしてるの?」と思った理由は、Adwords広告を出していないことです。

フツーに「DELL」で検索すると、スポンサーリンクで一番上にガンガン表示されます。

 

google_serp_dell.jpg

 

これで私にはこの戦略の意味がわからなくなりました・・・

では「DELLさんはどうしたらいいのか?」

スミマセン、勝手にアドバイスさせて頂きます。

 

 

アダモ(Adamo)検索でヒットされるために

 

  • FLASHを中心にしてテキストでもコンテンツをつくる
  • index.~内はテキストで、フルFLASHページへリンク
  • metaの"keywords"と"description"を書く
  • 公式サイトからのリンクをFLASHからにしない
  • <title>adamo BY.DELL</title>みたいにする
  • ドメインはもっとはやく取っておく(べきでした)

 

このプロモーションのセンスやつくったひとの気持ちとしては、文字をまわりに入れたくないんだろうな~と思うので、リンク用の「扉ページ」をつくってそこにブランドや業種など最低限のテキストを。オブジェっぽいボタンがあってもイイと思いますけど、これもFLASHでリンクするならテキストリンクもいっしょに。

これを書いていて気づいたのですけど、もしかしたら metaのdescriptionを書いていたらクローラーが気づいてくれたかも?と思いました。

(自分でFLASHがつくれるようになったら、こんな実験してみたい・・・)

 

公式サイトからのリンクはテキストでもリンクはありますけど、中身がないWebサイトへのリンクなので意味がないのでしょうか? リンクしてからの時間がみじかいのかも知れないです。

 

最後にこれはどうしようもないですけどドメイン

"adamobydell.jp"が、2008年11月13日(約3ヶ月前)
"adamobydell.com"は、2008年9月24日(約5ヶ月前)

バックリンク(質や数とか期間)などにもよるのかもしれませんけど、半年以上前に登録しておいたほうがイイと思います。たぶん(確か)

 

 

アダモのまとめ

まだヴァイラルマーケティング中(?)のようなので、プレスリリースもされていないですしバックリンクもほとんどないみたいです。

出せばニュースサイトに取り上げられるはずなのでイイとは思うのですけど、実際に出てからも"http://www.adamobydell.jp/"がフルFLASHだったらとってももったいないです。(それはないと思いますけど)

私の個人的な感想は、名前とメールアドレスだけ登録するだけのWebページって情報がないのでブックマークされにくいと思います。

もちろんメール登録はしました。←釣られてますw

 

FLASHがクローラーに見える日も来そうなので、クリエイターさんはぜひ、"海外SEO情報"さんのこちらのエントリーを気にされておいてください。

GooglebotがFlashの文字を読める日は近い » 海外SEO情報ブログ・メルマガ

 

ところで、このエントリーは"adamo"検索で何番目くらいに出るでしょうか。上位はムリだと思うので「関連するブログ」にのってみたいですw

 

以上で『フルFLASHが"SEO(検索エンジン最適化)"に(まだ)ならない理由』として報告します。甘かったらぜひコメントください^^

 

---約10分後に追記---

Googleスゴすぎです・・・

 

google_serp_blog.jpg

 

 


--- 2009/02/19 追記 ---

SphinnJapan(海外SEOツール解説のsuganeさん)よりトラックバック頂きました。ご評価頂きありがとうございます。

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おもしろいし、ためになる記事。企業戦略とかいろいろ考えてサイトを分析するのはいいですよね。 続きを読む

コメント(15)

seo歴は何年ですかw

あくまで想像ですが・・

アダモは個人向けの製品のようですので(同社サイトにて)情報よりもイメージを伝えたいのかもしれません。フルフラッシュ、音声は非常にストレスですが、一般向け、Webサイトのデザインから女性をターゲットにしていると思われます。Webにそこまで精通していない
方ならまず「見た目」で決めるでしょう。
ターゲットはブックマーク等を利用している方が少ないでしょうし、SMOも必要ない。PPCはこれから出すかも。


SEOを意識するというより「アダモ」というセカンドライン的なブランドを作りたいのかも、と感じます。
となると「DELLからアダモ」に誘導したいのかな、と。「DELLのアダモ」というキーワードを植えつける為に
一旦DELLのサイトに来てほしいのかもしれません。


ターゲットがターゲットなのでSEOを意識する必要は無かった、と思いました。ドメインに「DELL」が入っているのもブランディングに過ぎないのでしょう。


ちなみにフルFLASHでSEOが成功しているサイトといえば「シェアモ」が当たると思います。

ぜひ調査をお願いしますw


何言いたいか良く分からなくなりました。記事の論点と
ずれて済みません。

Google.comではPPC出てますね。

長期的にプロモーションしていくサイトとちがって、商品単位のキャンペーンというのは、短期決戦で、SEOよりも商品イメージ、ブランディング重視ですから、adamoもPPCやバズマーケティングを重視しているのでしょうか。

また、「site:」でコマンド検索すると、ホームページも、swfファイルもインデックスされているので、SEO的にも問題無さそう。

『テキストコンテンツの量』ってハッキリ言うと『弱者のSEO』で、大企業のSEOとか、マーケティングにはあんまり関係ないと、ぼくは考えています。

0.17年ですけど・・・
記事の内容でヘンなところあったら教えてください^^

発表前の記事ですけどニュースありました。
http://www.excite.co.jp/News/it/20090213/Itmedia_pcuser_20090213097.html
より『「Adamo」の名で未発表の薄型軽量ノートPCを公開し、デザインを重視した新ブランドとしている。』
新ブランド、デザイン重視、みたいですね。
いったんDELL社のサイトに来てほしい、は私も思いました。

「シェアモ」は被リンクがたくさんあって、ちゃんとテキストも入ってるからでしょうか。今気づいたのですけど、全ページフルFLASHで構成したら発リンクゼロっていうことに?w

Adamoで検索したらおもしろいサイトに(笑)

清音氏が書かれている,.comで広告が出ている訳は、DELL本体が海外かつIntelからのマーケティング資金によるものかと。日本まで手が回っていないのかも知れず。

Adamoメールが待遠しい。

ブランディングっていうものですね(大企業の場合)
http://www.mitsue.co.jp/case/glossary/m_027.html
それを考えたら中小企業にはSEOはとても重要ということ(にさせて頂きますw)

site:検索まではひらめきませんでした。
FLASHまで捕まえてしまうんですね。勉強になります^^

Adamo、あまり関係なくてごめんなさいw
コメントがSEOっていうよりDELL社のマーケティングとかブランドになってますね。
私たち釣られてる。

追記コメントですが、
ブランディングが成功して(きっと成功するでしょう)、「adamo=デルの商品」という公式が成り立つと、「adamo」という検索キーワードに対する、「vital」なウェブページが「adamobydell」になり、SEO云々に関わらず検索結果のトップに押し上げられる可能性が高くなります。
以下参照:
http://seofromusa.com/google-seo-tips/google-insider-leakage/google-spam-guide-02/

http://www.suzukikenichi.com/blog/review-of-google-rating-manual-1/

私も追記を・・・

老婆心かと思ったのですが、一応。

Flashファイルそのもののインデックスを確認するには

Googleなら「filetype:swf キーワード」
Yahoo!なら「originurlextension:swf キーワード」

というコマンドを使用します。
:の後はpdfでもtxtでも。
ご存知でしたらすみません・・・
因みにadamoのswfファイルはインデックスされてないですね。あんまり参考にならないか^^;

すごい!お二人x3ページx2回見てるので12回は目にしてるはずなのに、なぜこのエントリー見逃したんだろう・・・(たぶんムズカシすぎたからw)
超重要タグをつくってバザりました。あとで必ずよみます。
1回ではわからなかったのでw

ふと思ったのですけど、adamo-by-dell.comの方がアンカーテキストになったとき、キーワードとして拾われやすくなるのでは?

検索オプションから(時々)使ってます^^
でも何がどんな意味なのかよくわかっていなかったり・・・

>ふと思ったのですけど、adamo-by-dell.comの方がアンカーテキストになったとき、キーワードとして拾われやすくなるのでは?

最終的には好みの問題ですが、

記事名のようにURLが長い場合は、ハイフンで単語を分けたほうが、読みやすいし、ターゲットキーワードがハッキリするので良いかもしれません。(ユーザビリティ的には確実にベター。SEO的にはたぶんちょっとだけプラス。)

でも、ドメインの場合、2,3の単語なので、区切ら無いほうが見た目が良いのでハイフンは使わない場合が多いはずです。(つまり、ちょっとのSEO効果を期待してハイフンを使うより、ハイフンを使わなでいブランディング効果を狙うほうが遥かに賢い。)

海外のマーケッターでもウェブページURLにハイフンを推奨する人は多くても、ドメインにハイフンを推奨する人はあまり知らないです。

ニッチキーワードを多く拾うことを目的としたウェブサイトの場合、URLやドメインのことも含め、すこしでもSEO効果を高めることは重要だとおもいますが、ホームページのメインキーワードでのブランディングを目的としているサイトの場合、細かなSEO施策はほとんど関係なくなるはずです。
この手のサイトの場合、特定のキーワード=自社ブランド名を検索エンジンに認識させた段階でSEOは完了だからです。

PS>シロウトさんへ、
「filetype:swf adamobydell」でswfファイルが出てきます。

PPCがgoogle.co.jpのSERPに出てました。


Adamoってなに?
DELLから待望の新機種登場 !
Adamoの魅力は公式サイトで。
www.AdamoByDell.com


URLの表示が上手。こういう手があるんですね。スゴイ。
もしかしてコレねらいでハイフンナシなのかも?
http://www.AdamoByDell.com

>「filetype:swf adamobydell」でswfファイルが出てきます。

あらやだ。

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