キーワード選択の注意点と工夫 | CyberAgent SEO Information  (サイバーエージェントSEO情報ブログ)

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サイバーエージェントSEOラボです。当ブログでは、皆様がウェブサイトを運営するにあたって必要となるSEOに関する情報をご提供して参ります。

備忘録的な意味合いも兼ねて、業務の中で気づいた点を書きたいと思います。


日々いろいろなお客様のSEO施策をお手伝いさせて頂いておりますが、

その中にはメーカーさんもいらっしゃれば、不動産、金融、ECサイトさまもいらっしゃいます。

それぞれの業界でキーワードの選び方は異なってきます。


例えば今SEOで難易度が非常に高い「FX」業界。

こちらになると「FX」などのビッグキーワードの重要性が高いです。

FXを始めようとする人の多くが「FX」などのビッグキーワードで検索してくるためです。

同じような例が「自動車保険」などでも言えます。


不動産業界では、「賃貸」などビッグワードの重要性も高いですし、「横浜 マンション」などの複合ワードの重要性も高くなっています。

ビッグワードを検索すればポータルが出てくることが分かっているユーザーまたは住む地域を決めていないユーザーはビッグーワードを。

そうでなくて、とにかく自分の住みたいエリアの物件を早く見たいユーザーは地域複合を検索ワードとして選んでいるように思います。


一方、ECサイトなどは「通販」などの重要性もそれなりにはありますが、どうしてもコスト効率が悪くなるようです。そうなると、商品ジャンル名や商品名などのロングテールワードの重要度が高まります。


これらの重要度とは、コンバージョンが生まれやすいかどうか、それも効率的に生まれやすいかどうかで判断します。

ここまでは、あたりまえのことなので、おさらいという感じですが、

美容業界や健康食品業界については、例えば「美白」であるとか「アンチエイジング」であるとか、「痩せる」であるとか効果を表すキーワードが重要性として高い場合があります。

これは、ユーザーの希望とマッチしたキーワードであるがためでしょうが、

ここに少しSEOで落とし穴というか難しい点があります。

我々のクライアント様でも、これらの効果を表すキーワードをSEO対象キーワードとしてご希望されるお客様がたくさんいらっしゃいます。

これらのワードを希望される理由としては概ね、リスティングでのコンバージョンが良いからです。

ここまでのロジックは非常に良いと思います。

ただ、SEOをいざやろうとすると壁が立ちふさがります。

基本的に(スパムでもやらない限り)SEO対象キーワードはウェブサイトに埋め込んでおかなければランクアップは困難です。

「美白」「痩せる」「ツヤ」「ハリ」などの対象ワードをサイトに埋め込まなければならなくなります。

なんだそんなことか?と思われるかもしれませんが、どこにどうやって埋め込みますか?

「○○化粧品で美白を体感!」とか「XXドリンクで痩せる!」とか書きますか?

「△△はあなたのツヤとハリのあるお肌を取り戻します」と書きますか?

これらはすべてNGでしょう。

そうです。効果効能表現となって薬事法上問題があります。

これまで例えば「化粧品」などのワードで順調にYahoo!で上位に掲載されていたものが突然ランクダウン!

「美白」キーワードもまったくあがらない!

なんてことが起こってしまうかもしれません。

こうなった場合に考えられるのは、効果効能表現を入れたことでYahoo!カテゴリから削除されたということでしょう。

効果を表すキーワードは、SEO的な重要度も高いのですがサイトに埋め込むのは難しいのです。

Y!カテの削除もそうですが、そもそも禁じられた表現ですのでウェブサイトとして問題があると思います。

SEOのためにそれらを犠牲にするのは誤りですし、そもそもそのSEOは成功しないでしょう。


ではこのワードはあきらめますか?

それももったいない。


効果効能表現にならないようなコンテンツを用意すれば回避できそうです。

「美白チェック」とか商品と直接関係ないコンテンツを作っておくなど・・・。(もちろん導線は確保するが、商品との因果関係は絶対に書かないなど)

もちろん、私は法律の専門家ではありませんので境界線がどこにあるかは不勉強ですが、何か方法はありそうですね。

ユーザーのためにもなるし、SMO的にもよさそうなコンテンツになりそうですし、効果を表すキーワードでSEO対策をされたいと思われる方は一度検討されてはいかがでしょうか?


【木村】