通販サイトで成功する為の、第一歩

公開日:2008/10/30
執筆者:田島 直樹

通販サイトオーナー達が集まって情報共有するMTG(という名の飲み会)にちょくちょく参加させていただいているのですが、その中で話題になった事を書いていきたいと思います。(掲載内容は許諾済)

1、メルマガなんてもう古い!

通販サイトを運営しているなら必ずといっていいほど、
「顧客リスト」を保有していると思います。
その使い道のほとんどが「メルマガ」ではないでしょうか。

しかし、若者向けのファッション通販サイトを運営しているオーナーさんの「顧客リスト」の使い道はちょっと違っていました。

「うちは、メルマガじゃなくてハガキ送ってるよ!」

(さらに詳細を聞いてこの意味に納得。)

ある年に、新春初売セールの告知で年賀状を顧客に1000通ぐらい送ったそうです。
すると、普段では考えられないくらいの売上げになったので、
それ以来、新春初売セールのPRは年賀状で送っているそうです。

年賀状を送るという事は、リアル店舗ではよくありますが、
通販サイトでは正直珍しいです。

売上げを聞いて費用対効果を算出しようとしましたが、
残念ながらNGでした。
(1万円と2万円の福袋がすごい売れたそうです。)

しかし、年賀状の開封率は100%に近く、
メルマガの開封率と比べるとはるかに有効な販促ツール
であり、すぐに捨てられる心配も無いので非常に効果的
ではないでしょうか。(チャンスは年に一回だけです)

近年、無料の年賀状(広告付き年賀状)というものも人気が出て
きているので、これを使えばさらに費用対効果の良いPRができるかもしれません。

さらに、年賀状からサイトへの誘導率の最適化やLPO次第ではもっと売上げをあげることができますね。

★実践度95%

*注意、サイト上で個人情報を取得する際に、
上記の内容をプライバシーポリシーに記載してある事が必須です。

2、プリンターなんて使わん!

商品発送時に、サンキューレターを同封するという通販サイトも結構あると思いますが、もしそれが手書き文章だったらどうでしょう。

千葉県にある落花生通販サイトオーナーに聞いた話ですが、
サイト開設時から手書きのサンキューレターを商品に同封しているそうです。
これが影響してかどうかはわかりませんが、多くのお客さんが、リピーターになっているそうです。

私も同じ経験がありますが、手書きのサンキューレターが同封されていると、
なぜかうれしい気持ちになりますよね。

ある意味、CRM的発想かもしれませんね。

★実践度85%

3、通販サイトが旅行ツアーをした!

スケールの大きい話しかもしれませんが、
こちらはお茶や紅茶の通販サイトを運営しているサイトオーナー
から聞いたのですが、旅行会社と提携しお茶摘み体験を兼ねたバス
ツアーを行っているそうです。

内容的にはよくありそうな流れですが、実はこの影響で年々売上げを伸ばしているんです。

お茶摘み体験をした多くの方が、そこで販売されているお茶を買っていき、さらに数ヵ月後に通販サイトで購入(又は電話で購入)という流れができているようです。

嗜好品系はやっぱり強いですね。

実践度5%


さて、
前回の記事「通販サイトの売上げを確実に上げる方法
と今回の記事内容を見ると、全てに共通点があると思いませんか?

その共通点は、通販サイトにかかわらずいろいろなサイトやブログ
にも共通する事です。

実は

「人間味」

というキーワードが共通点なんです。

通販サイトというものは、物を売る為の手段の一つにすぎません。
サイトの向こうに人間がいて初めて物が売り買いされるのです。

「このサイトの向こうには、こういう人がいるんだ!」
という事をサイト上に表現する事がコンバージョン率を上げるための
特効薬です。

■運営者情報の充実
■スタッフブログ
■年賀状
■手書きサンキューレター
■店舗・向上のPR

全て、「サイトの向こうにはこんな人がいるんだ。」
と思わせるような対策ですよね。

通販サイトオーナーは、人間に対する最適化と検索エンジンに対する最適化を同時に行うECのスペシャリストです。

SEOは評価されるまで時間がかかりますが、
その時間は「人間に対する最適化」を追求する時期でもあります。

まずは、平均コンバージョン率5%の通販サイトを目指して、
やれるところまでやってみましょう。

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この記事へのコメント

1件のコメント »
    Comment by 藤原
    2008/10/30@1:21 PM

    たしかに人間味は、喜ばれますね。私もお客様に電話をすることが度々ありますが(住所記載間違いや、納期遅延など)早期の電話アプローチは、非常に喜ばれる事が多いです。

    但し、闇雲に電話をすると嫌がられる場合もありますので、自宅の電話ならば、不在が少ない当日の夕方とか、携帯電話なら勤務の休み時間にあたる昼休みなど配慮をしながら、連絡いたします。

    ちょっとした気遣いが、リピートを呼んだりもしますね。

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