必ず理解しておきたい404エラーに関する7つの対処方法

[対象: 初〜中級]

404エラーに関して頻繁に聞かれる質問に対してとても役立つ情報をスイスで働くGoogle社員のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏がGoogle+で共有しました。

僕のブログでも404については過去に何度も記事を書いてきましたが、大切なことをポイントを絞ってミューラー氏が説明してくれたので紹介します。

Google (Googlebot) の404エラー処理とサイト管理者の対処方法 by Google ジョン・ミューラー

1. 無効なURLで起こる404は、形はどうであれサイトのインデックスやランキングに悪い影響を与えない。
100であっても1,000万であっても関係なくランキングにマイナスに作用することはない。

2. ウェブサイトやCMSにもともと備わっている構造的な問題でクロールエラーが発生することがある。
クロールエラーの発生源を入念に調べるといい。静的なHTMLページにリンク切れがあるなら必ず修正したほうがいい。

3. 明らかに機能しない厄介なURLはどうすべきか?
私たち(Google)のアルゴリズムはそのサイトを気に入ると優れたコンテンツをもっとさくさん見つけようとするかもしれない。たとえば、JavaScript内に書かれている新しいURLを発見しようとする。そういうURLにクロールを試みて404だとわかったとしても、それは良いことだし予測できることだ。重要なものを私たちは見逃したくないのだ(過度にやってしまうGooglebotの遺伝子がここで働いてしまっている)。

4. ウェブマスターツールでクロールエラーを修正する必要はない。
「修正済みとする」の操作は自分にとって意味があるだけだ。進行具合の経過を追いたいなら、その操作は私たちのウェブ検索の一連の処理を何も変えたりしないので必要がなければ遠慮なく無視していい。

5. いくつかの要因に基づいてクロールエラーの一覧を優先度順にウェブマスターツールでは表示している。
クロールエラーに出ている先頭のページが明らかに重要でないなら、それ以降のページには重大なクロールエラーは高い確率で見つからないだろう。

6. 自分のサイトでクロールエラーを修正する必要はない。
404の発見は普通にあることだし、状態が良く適切に構成されたウェブサイトでも当然起こりえる。対応する新しいURLがあるならリダイレクトはいい対処法になる。そうでないなら、見せかけのコンテンツを作ったりトップページにリダイレクトしたりrobots.txtでブロックしたりすべきでない。こういった対処はすべて私たちが、サイトの構成を認識して正しく処理することを難しくしてしまう。そういうのをソフト404エラーと呼んでいる。

7. 言うまでもなく、重要だと思うURLがクロールエラーに出てきていたら、速やかに対処すべきだ。
そういったURLはサイトマップにおそらく含まれていると思う。重要なURLをGooglebotがクロールできなかったとしたら検索結果から消えるかもしれないし、またはユーザーがアクセスできなくなるかもしれない。

以上です。

新しいウェブページが次々と作られていく一方で、次々と消えていくウェブページがあります。

URLがもはや存在しなくなること、つまり404エラーが発生することはウェブの世界では当たり前です。
そんなことはGoogleは百も承知しているわけで、404が多いからといってそのサイトの評価を下げたりはしません。

404エラーが、ウェブマスターツールに大量に出ているとかどうしても消えないとかそんなことは心配しなくていいということですね。

そうはいっても、ユーザーに見てもらうべき大切なページが消えていたら一大事ですからそんな場合はすぐに対応しなければなりません。
またサイト内の別ページへのリンクが切れていたときはユーザビリティを損ねるので早めに修正すべきです。

どちらも自分のサイト内の問題なのですぐに対応可能です。

自分が管理しない外部サイトから間違ったURLにリンクが張られて404が起きている場合は通常は無視してかまいません。

すばらしいサイトからせっかくリンクを張ってもらえたのにリンク先URLが間違っていたなんていうことがもしあれば、適切なURLに301リダイレクトすることも可能ですが、そんなすばらしいサイトなら運営者にコンタクトが取れるはずなので修正を頼んだほうがいいかもしれませんね。

最後に一言でまとめると、「直せない404は気にすんな」ということです。