301リダイレクトは、不自然リンクのペナルティも一緒に連れて行く

[対象: 初〜中級]

不自然なリンクに対するGoogleからの警告を受け取った場合は、順位を下げる手動措置が取られているときはもちろんのことリンク無効化だけに留まっているときでもできる限りすべてを外すことが望まれます。

しかし問題となっているリンクをどうしても取り除けないときがあります。

そんなときに、301リダイレクトを使うのはどうだろうかと思い付く人がいるはずです。

別のドメインに301リダイレクトしてしまえば、不自然リンク警告の対象から逃れることができるかもしれません。

ここで問題になるのが不自然リンクのペナルティも301リダイレクトが一緒に受け渡すかどうかです。

301リダイレクトは、不自然リンクのペナルティも一緒に連れて行くのでしょうか?

結論を言うと、連れて行きます。

先週参加したGoogle+でのハングアウトでGoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏に答えてもらいました。

不自然リンクの警告を受け取ったドメインを新しいドメインに301リダイレクトたら当然その要因も転送する。301リダイレクトで警告から逃れることはできないだろうし状態は保たれたままだろう。

警告を受け取ったら可能な限り取り除くことを勧める。どうしても撤去できないなら別のページを使うために新しいドメインに変えたほうがいい場合もある。でもそのときでも転送設定したらペナルティも転送するだろう。

もっとも、301リダイレクトで逃げることができる可能性が万が一あったとしても、Googleの人が「逃げられる」と口にするはずはありませんね。

とはいえ、「301リダイレクトはペナルティも引きずる」とGoogleの人が発言したのを直接的にも間接的にも聞いたのは僕にとってこれが初めてです。

不自然リンクに限らず受けたペナルティは根本的な要因を解決しなければならないと言えます。
301リダイレクトで逃げることはできません。
仮にできたとしてもいっときの“脱走”に留まりそうです。

【補足】
今回は、同じ管理者が自分のサイトを別のドメインに中身をそのまま301リダイレクトするというコンテキストでの話です。
第三者による攻撃の話とは切り離してください。

P.S.
ガイドライン違反に対する手動による対応を意味するときに“Penalty”(ペナルティ)という用語をGoogleは現在使っていません。“Manuaul Action”(手動措置)と呼んでいます。ですが、この記事では汎用的に使われているペナルティをあえて使いました。